経営者で、「社員の会社へのロイヤリティを高めたい!」と考えている人は多いのではないか?
その方法として、会社へのロイヤリティが高い人を採用するというのは1つの有効な手ではある。ただ実際にロイヤリティが高く、「この会社に入りたい」と考えて入ってくれた人も入社後にロイヤリティが低くなり、「会社のために!経営者のために!」と働きたくなくなることはよく起こる。
その原因はその社員にあるのではなく、経営者や会社の仕組みにある。
個人的に会社へのロイヤリティが下がる原因になるのは下記のことだ。
- 採用面接時と言っていることが全然違う
- 目的や背景がわからない仕事を振られる
- 売上を上げることを優先して、無理な受注により社員に過剰負担を掛ける
- 頼んでいる仕事を「すぐできるでしょ」という感じで扱う(その仕事の工数を把握していない)
- 形だけで経営者以外、誰も使えない形だけの福利厚生になってしまっている
- 仕事の振り方が雑でどう進めればいいか迷ってしまう
- わからないことを聞きにくい雰囲気
- 仕事を振る時に期日を言わないで、突然「できた?」と言ってくる
- 抱えてる業務量を配慮せず、次々に仕事を振ってくる
- 社員の人生よりも会社の方が大事、ということが伝わってくる
- 社員を経営者がやりたいことをやるための手駒のように扱う
- 頼んだ仕事をやっても直接お礼を言わない。言っても心がこもってない言い方で形式的に言う
- 下の人の気持ちやできない人の気持ちを想像せず、上から目線で社員を見ている
- 人として尊敬できない
- できないと認定された人は即解雇を促される
- 実力主義を謳っているのに、頑張った人、結果を出した人に仕事は任すけど、給料は上げない
- 土日も容赦なくメールやチャットを送ってくる
という感じだ。まぁ個人的感覚も多いにあると思う。
ただ、上記のようなことを社員に感じさせてしまうと離職率上昇や会社へのロイヤリティ低下の原因になるので、上に立つ人は気をつけたほうがいいと思う。
社員は「大事にされている!」「この人のために頑張りたい!」と思う時に会社へのロイヤリティが高まるだろうから、上記に挙げた反対のことを意識的に行っていくといいのではないか?と思う。
もちろん、社員も今のいいところ、会社の良いところを見る習慣はつけておくべきで、ネガティブな要素ばかり数え上げないことは大事なので、そこは忘れないようにしたい。