投資を徹底的に勉強するにあたり、上場してる企業がどんな事業をしていて売上高や利益率はどれくらいなのかが気になってきた。
そこで企業分析の一環としてビジネス小僧が興味を持った企業を調べて、事業内容や売上高や利益率の推移を超簡単に整理してみたいと思う。
今回は『ヒアロディープパッチ』などのヒット商品で有名な有名な北の達人コーポレーションだ。
北の達人コーポレーションの事業内容は?
北の達人コーポレーションは名前の通り日本の最も北にある北海道に本社を置く自社オリジナルブランドの健康美容商品等をネットで販売する会社。
2002年創業なので、比較的まだ若い企業だ。
企業から企業への販売(BtoB)ではなく、直接ビジネス小僧など一般の消費者に届けるDtoC(自社商品をECサイトを通じて直接消費者にモノを売る)のタイプだ。
メインの事業は「北の快適工房」での健康食品や美容・化粧品などの販売。
実際の店舗はないため、ネット販売に特化しているようだ。
その「北の快適工房」には家庭用のオリゴ糖食品で売上日本一の「カイテキオリゴ」(腸内環境を整え、便通を改善する効果があるらしい)や<刺す化粧品>という刺激的なキャッチコピーの「ヒアロディープパッチ」などの大ヒット商品が多数あるそうだ。
ビジネス小僧は美容にめちゃくちゃ疎いので、北の達人コーポレーションの商品を使ったことはないのだが、
びっくりするほど良い商品ができた時にしか発売しないこと
という商品開発ルールがすごく良いなぁ、
「ここの商品は質が良いんだろうなぁ(使ったことはないが、、、)」
と思って興味を持った。
そして、ブームに乗っかった胡散臭い商品が多い美容品や健康食品(あくまでビジネス小僧の印象です)の中で
北の達人コーポレーションの商品開発は
「流行に左右されないこと」
にもこだわっているのもビジネス小僧が良いなと思ったポイントだ。
売上高や利益率は?その推移は?
では、北の達人コーポレーションの売上高や利益率はどうなっているかを見ていきたい。
売上高の推移
北の達人コーポレーションの売上高は創業以来順調に伸びてきており、2020年2月期決算(19年3月~20年2月分)にはついに100億円の大台に乗っている。
売上高の推移は下記図の通りだ。
2021年2月期決算(2020年3月~2021年2月分)は元々組織体制の立て直しの1年として減収減益を予想していたが、更に新型コロナウィルスによる消費マインドの落ち込み等のネガティブ材料もあり、前年比で18.5%減の82億円を予想しているそうだ。
営業利益と営業利益率の推移
本業の利益である営業利益。
これが黒字であることが非常に大切なのだが、北の達人コーポレーションはそんなレベルではない。
営業利益の額は2020年で29億円で、赤字の気配すら見えない(笑)。
営業利益の推移は下記の通りだ。
売上高は2015年~2020年までは順調に推移しているが、営業利益は2015年から2016年は若干マイナスになってから、2018年の売上の急増に伴い、営業利益も急増しているのがわかる。
確かに営業利益の額は大事なのだけど、売上高が1000億円で30億円の営業利益と売上高が100億円で30億円の営業利益では話は全然変わってくる。
もちろん売上高100億円で30億円の営業利益を生み出せている方が効率的な経営をしているのですごいのだ。
売上高に対して営業利益がどれくらいの割合を占めているのかを表しているのが営業利益率。
この営業利益率は10%を超えていれば優良企業と言われるが、北の達人コーポレーションは営業利益率が圧倒的に高い!
営業利益率の推移は下記の通りだ。
2020年2月期に関しては営業利益率=約29%だ。
これはリアル店舗を持たず、ネット通販だけに絞っていたり、化粧品業界が利益率が高めという特性もあったりだけどそれでも非常に優秀な数値であることは間違いないと思う。